うつ病の原因を研究者が考えていくと
うつ病の原因を研究者が考えていくと、数多くの「死にたい」という当事者を支え、一方では不幸にも行われてしまった実際の自殺をつぶさに振り返る経験を重ねてきた結果、死にたい気持ちには「自分が生きていると、みんなに迷惑をかける」という自分を責める気持ちが存在することに気がつきました。
うつ病患者のもう一つの特徴的な思考・感情は、圧倒的な無力感です。「未来には何の可能性もなく、自分は何もできない。」・・客観的な事実とは関係なく、死にたい気持ちを持つ人はそう考えています。
この事実と、私が発展させてきたストーリーを組み合わせて考えると、①自分の命が危なく、自分の能力では現状を打開できないこと、②自分の命を捨てることで愛する者たちが助かる可能性があること、の二つがそろうとき、うつ病の原因になると考えられるようになってきました。